幹細胞移植で自閉症を治療する?

幹細胞(stem cells)は、組織や臓器に成長する(分化する)元となる一群の
特別な細胞で、幹細胞をうまく増殖、分化させることによって、必要と
される細胞や組織を作り出すことができる事から、再生医学の分野に
おいて大きな注目を浴びています。


ここ最近でも、中国やインド、ドイツやメキシコなどといった国で、
幹細胞移植による様々な病気や機能不全の治療が”実験的”に試みられて
いるようですが、その中には”自閉症”をターゲットとしたものもあり、
アメリカでもあらゆる手段をとり尽した自閉症児の親達が、藁をも掴む
思いで、その”奇跡の治療”を求め、わざわざ海外にまで出向いている
というのをよく耳にします。


ただ現在の時点では、この幹細胞移植はまだまだ実験段階に近い状態で、
その有効性が確認されていない事もあり、又こういった治療法を実施する
業者の中にはかなり高額の金銭を要求するところや、治療の安全面に
おいて問題などもあったりと、専門家の間でも危惧されているようです。

こういう業者とかネットでもよくみます。

Stem Cell of America

幹細胞移植が効果的だったかそうでなかったか、というのは体験者(の親)
によって意見が別れるみたいですが、どちらにしてもこういった”実験的”
な治療法においては、自らでじっくりリサーチをし、様々な要因をじっくり
考慮した上での判断が重要になって来ると思います。

(治療費も決してお安くないみたいですし。)

でもやはり一番優先して考えなければならないのは”安全性”でしょうね。


ちなみにこちらのビデオはサクセスストリーのようです。
(英語ですが。)




こちらは幹細胞治療詐欺についてのビデオです。

こういう弱っている人の弱みにつけこむ詐欺機関もあるので気を
つけたいですよね。

Stem Cell Fraud: A 60 Minutes investigation




残念な事に現在の時点では幹細胞移植による自閉症治療に関しては、
まだまだ未発達の状態で、これから先更なる正当な研究が必要となって
くるのではないかと思います。

*幹細胞移植をリサーチをしていて見つけた記事。
英語ですが興味のある方の為にリンクしておきます。

「Stem Cell Therapy for Autism」



そしてそんな中、つい最近こんな記事を見つけました。

「Doctors announce FDA-approved trial to cure autism with cord blood」

「Sutter Neuroscience Institute launching trial of cord blood
 stem cells in autistic children」




カリフォルニア州、サクラメントのThe Sutter Neuroscience Institute
(サター神経科学研究所)は、自閉症児の血中に臍帯の幹細胞を注入
することにより、それが自閉症特有の症状を克服するのに役立つかを
確かめる為の画期的な研究を開始する予定だと発表した、といった内容
の記事であります。


この臨床試験は、米国食品医薬品局によって承認された、この類いでは
初めてのものだそうで、今回の研究では被験者(自閉症児)は“自らの”
臍帯の幹細胞を利用するという事で、自己免疫反応のリスクを軽減する
事ができるとあり、安全性の面においてもかなり慎重な態度がとられて
いるようです。


ただ、この試験においては巷でもいくつか批判的な声もあがっている
ようで、この研究所の小児神経科責任者であるChez医師は、今回の研究
では主に”子供の免疫システムと 中枢神経系” の関係といった”免疫学的
構成分野”
にフォーカスを絞っているらしく、彼の考えとしては、(そして
多くの研究結果が示唆するところによると、)自閉症の子の中には免疫系
の機能不全が神経系を損傷したり、発達遅滞の原因となっているとする
もので、"臍帯血の幹細胞が、自閉症の子達の免疫系を調節したり、又は
修復する方法を明らかにする可能性がある”と期待しているようですが、
ある一定の専門家達によると、”自閉症の原因を免疫系に由来するという
推測を前提とした研究”
だとして、懸念している部分もあるみたいです。



f0238562_7421038.jpg



"Although a variety of immune changes and abnormalities have
been reported in autistic children, thus far, none of them have
been convincingly shown to be causative. "



”確かに自閉症児の中には様々な免疫の変化や異常が報告されている
とは言え、現在のところ、それらが確信的に”causative(原因となるもの)
だと示すものはなにもない。

と、中には"Correlation does not imply causation"と、相関関係と
因果関係の関わりについて指摘している声もあり、この研究に対して
様々な意見もある様です。


確かに自閉症の原因全部が全部”免疫系異常”から来ているとは言えないかも
しれませんが、最近の研究などでは自閉症と免疫系に関して、様々な
関連性が発見されて来ているのも事実ですし、最近ではメインストリーム
の医学でも、自閉症と消化器系異常の関連性を認識する医者も増えて
来ているのも確かなんですよね。


だから、今のところ「自閉症の原因」は完璧に解明されていないけれど、
自閉症診断が年々増加しつつあるという現状を考えると、ある程度安全性
が考慮され、倫理的にも問題がない場合などは、こういった”実験的研究”
を試みるのも必要になってくるのではないか?とも思ったりしたのでした。



という事で、なんらかのポジティヴな結果が期待できるといいですね。



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by mathkid | 2012-10-03 08:58 | 自閉症/障碍

数学が大好きな14歳の2E kid(ASD&ギフテッド)あーちゃんの日記。 カリフォルニアからネバダに引っ越し新しい学校へ通い始めました。凸を伸ばし凹を支援の精神で頑張ってます。 目指すはMIT or Caltech!


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