OE(過度激動)、完璧主義、ストレスのマネージメントについて

あーちゃんが参加したヤングスカラーの集会にて、子供達が各講義を
聴講中、同時に親達も、各分野の著名人による様々なプレゼンテーション
を楽しむことができました。

その中でもとりわけ印象に残ったのは、

「ギフテッドの特徴である過度激動、完璧主義、
そしてストレスのマネージメント」


と題した、アメリカでも有名な2E(ギフテッドで同時になんらかの障害を持つ)
専門の臨床心理学士、Dr.Edward Amendによるプレゼンテーションでした。

このDr.Amend はケンタッキーに個人開業のオフィスを設け、
ギフテッドの若者達の知能検査、評価、そして治療の経験も
豊富で、ギフテッドや2Eに関した本の著者としてもその分野
ではかなり名前が知られています。

Dr. Amend                  Book By Dr. Amend

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このプレゼンテーションは、多くのギフテッドの若者達が経験する
OE(過度激動)についての説明から始まり、ギフテッドの子供達の
中でよく見られる「完璧主義」とそれに伴うストレスの対処の仕方を
具体的な例を含めて解りやすく説明したものでした。

まず、(OE(過度激動)についてはコチラ

Dr. Amendによると、必ずしも皆がそうという訳ではないのですが、
「ギフテッド」と呼ばれる人口の中にはこの過度激動の特徴がみられる
場合が多く、神経の感受性が増す事により、通常の人よりあらゆる刺激
を生理的に強烈に経験してしまい、それが精神病や自殺と言った
「一般社会からの破壊的分離」など、否定的な精神状態につながる
場合もあるそうなのです。

ギフテッドの子供は、かなり幼い頃から「自分は他の子供達とどこか違う」
という認識があり、本人自身が誤った憶測で自分を評価し、否定的な
精神状態に陥らない為にもギフテッドに関しての正確な情報を与えてあげる
べきだということでした。

         コミュニケーションのキーポイント

1 子供に「ギフテッド」とは何か、又その事がその子にとってどういう
意味なのかという事を具体的に説明する。(OE過度激動等)

2 子供の話を(どんなにくだらないようでも)真剣に聞いてあげる。

3 子供の長所と短所の両方を認識し、受け止めてあげる。

4 コミュニケーションの際、嫌味や皮肉を使った言い方を避ける。


次にDr.Amend は「完璧主義」についての説明をしました。

まず、最初にこの「完璧主義」という言葉、多くの心理学者やギフテッド教育
の専門家の間では「ネガティブなもの」といった受け止められ方が多いよう
ですが、Dr.Amend曰く、「何事も完璧を目指す」といった姿勢自体は大変
ポジティブな事で、「完璧主義の概念が、日々の学業や人格形成の妨げに
なる場合はネガテイブなものとなる」という考え方でした。

そのネガティブな「完璧主義」の例として、「何事も完璧に出来ないのなら
最初からやらない」といったように、失敗を恐れる為チャレンジする事を避け、
その結果自己の向上の妨げになってしまうなどがあげらました。

確かにそうだ。 あーちゃんにもかなりそういった傾向があり、
まだセラピーをしていた頃、答えに自信がない場合は答えることを拒否。 
自分が不得意な事はいっさい手をつけないし、ゲームなど自分よりも
スキルがある人とは勝負しない、などといった行動が今でも見られます。

又、Dr. Amendは 「完璧主義」というコンセプトはそれぞれ個々の見方
によって感情や精神にもたらすインパクトが変わってくるのだというのです。

例えばテストで80点取ったとします。 いつも100点を取っているとしたら、
(もしくは100点を期待している)80点は"期待はずれ"と見なし落ち込みます。

反対に同じ80点を取っても、いつも60点を取っていたとすれば
(もしくは60点を期待していた)80点は"期待以上"と見て喜ぶことでしょう。

80点は80点。 どう受け止めるかは、その人の見方次第で、"期待はずれ"
と見る人はそれがストレスとなってしまい、積み重なると鬱病などに陥り
やすくなってしまう傾向があるそうです。(なんだか身に覚えがあるような...)

Dr.Amend が挙げた実践的な「ネガティブ完璧主義」の対処は

1 その子の優れた点やタレントを見いだし、更にそれらを育成する為に
  チャレンジの機会を与え奨励する。

2 学習面や知識的な面において、どんどんリスクをとる事を勧め、
ある一定の状況においては「失敗」を受け入れられる事が
できるよう指導する。

3 時によっては、子供が遅れたり、未完成だったりしていても大目に
みてあげる。
  (パーフェクトじゃなくても大した事じゃないというメッセージを示す)

4 子供の「行動」と「心理」を切り離し、「行動」に集点をあてる。
  (気持ちはどうであれ、やるべき事はやるという事を指導)

5 最終的な結果のみを重視するのではなく、それに向かって行われる
プロセスが大切なんだという事を教える。

6 子供にとって欲しい言動は、自らモデルとなって示す。

7 子供の語彙から「ああするべきだ、こうするべきだ」といった言葉を
取り除く手助けをする。

8 とりあえず「トライしてみる」という姿勢に報酬を与える。

9 「結果」でなく「それに費やした時間と努力」を認める。

10 「失敗」の重要さを教える。 (失敗は成功のもと)


次に鬱病や精神病にもつながり易いストレスのマネージ方法として、
子供に「ブルー思考」をもたさないというのが挙げられました。

                このブルー思考とは...

1 何でもかんでも失敗を人のせいにしたり、非難する。(責任逃避)
  (宿題提出するの忘れたのは僕のせいじゃない。 ママが話しかけたから
  かばんに入れるの忘れた。)

2 自らいつも悪いニュースを探している。
  (J君の誕生会にいっても多分いじめっ子のA君も来るだろう。)

3 ネガティブな憶測。
(明日はサッカーの試合だけど、どうせ雨が降るに決まってる。)

4 物事(特にネガティブな思考)を誇張する。
  (休み時間に誰も"遊ぼう"と声かけてこなかったら、「きっと皆僕の事嫌がって
いるんだ。僕はこのまま一生友達もできないんだ。)

ストレスを取り除くにはこういったブルー思考を取り除く手助けをして
あげる事が大切なのです。

子供と一緒に現実的にそれぞれの状況を分析し、
「一番ありえそうなシナリオや結果を想像する」ことが出来るよう手助け
してあげるのです。

いきなり「ポジティブ思考」への飛躍は無理にしても、いちばん
ありえそうな「現実思考」へ導いてあげる事が大切な一歩なのです。

最後に、Dr. Amendが好きな言葉、

The best way to predict the future is to create it!
(未来を予測する最善の方法はそれを作ることです。)

いや~!真に能動的な思考ですね。

このプレゼンテーション、大変勉強になりました。


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by mathkid | 2010-06-24 11:20 | ギフテッド/2E

数学が大好きな14歳の2E kid(ASD&ギフテッド)あーちゃんの日記。 カリフォルニアからネバダに引っ越し新しい学校へ通い始めました。凸を伸ばし凹を支援の精神で頑張ってます。 目指すはMIT or Caltech!


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