スペシャルグループのWISC-IVプロフィール

私がたまにお邪魔するGifted Childrenのディスカッショングループ
のサイトでは、親が子供達の知能テストの結果を(数値も含めて)
公に公開して分析し合ったり、意見を交換したり、アドバイス
し合ったりと、とてもフランクに子供達の能力について話し合って
いて、第三者として見ていても非常に参考になります。

こうしたメンバーの中には現役の心理士や、ギフテッド教育専門
教師などもいて、これらのプロフェッショナル達の情報は実践的
に応用する事ができ、すごく役に立ちます。

先日も我が子の知能テスト(WISC-IV、アメリカではほとんどが
この最新版となっています)の結果に疑問を抱いた親が、数値を
細かく載せてスレッドを立てていました。

彼女の疑問(心配)とは、息子さんのWISC-IVの各下位検査の数値の
ディスクレパンシーがあまりにも大き過ぎるので、もしかして彼には
LD(学習障害)があるのではないか?という質問でした。

確かに、知能テスト内の下位検査の数値がかけ離れていると
いうのは一見するとちょと心配になるかもしれませんね。

ちなみに彼女がポストしていた息子さんの数値は、

・言語理解Verbal Comprehension(VCI): 144
・知覚推理Perceptual Reasoning(PRI): 136
・処理速度Processing Speed(PSI): 88
・ワーキングメモリーWorking Memory(WMI): 89



言語、知覚は明らかにギフテッドの域なのに、(VCI は”Highly Gifted”
の域!)確かに、言語理解と知覚推理の高数値と比べると、処理速度と
ワーキングメモリーの数値は平均以下とでて、少し警戒してしまう
かもしれません。

(そして結果的には全検査IQもこの4つの下位検査の平均的数値
になってしまうので、VCIのような高い数値はでないでしょう。)

でもほとんどの場合、WISC-IVの下位検査のディスクレパンシー
だけを見て”LD”を診断するプロはいないと思います。

アメリカでLD診断の参考としてよく使われるモデルは、IQ-Achievement
Discrepancy
で、知能テスト(能力の可能性)と学力テストなどの
実績(実際のアチーブメント)の差などを参考にしたり、後は実際
のクラスでの観察や成績結果など、複数の要素を取り入れて考慮
するようです。

それでも、アンダーアチーブメントの原因は”LD"に限られていない
ので、(レベルの低い授業に退屈で、やる気を失い成績不振等)
様々な方向から色んな要素を探っていくべきのようです。

又、ギフテッドは普通の人口と比べて、能力に大きな凸凹の差がある
のも決して珍しくない事のようです。

どちらかと言えば結構多い!

(あーちゃんをテストしたギフテッドの専門家もおっしゃってました。)

という事で、その親に対して寄せられた意見として、”cautions against
"profile analysis"
(知能テストの数値やプロフィールの分析だけ
による診断への警戒)があげられていました。

参考文献までリンクしてくれていて、読んで(ほう〜、なるほど〜ね)
と思いました。

興味のある方はコチラ

又、この同人物は別の参考文資料もリンクしていたのですが、こちら
は面白い事に、ギフテッドや自閉症、ADHD 、各種の学習障害など、
”診断されている”(もしくは認識されている)スペシャルグループ
を対象にして得たWISC-IVの結果をまとめたレポートでした。

テストの数値のみで「診断」するのはリスキーでけど、逆に、
すでに”診断済み”の各グループはWISCにおいて、一般グループ
(norm)と比べ、どのようなパフォーマンスの傾向を見せるの
だろう”とちょっと好奇心が湧きました。

英語ですが、そのリンクです。

WISC-IV Technical Report#3

"Children Identified as Intellectually Gifted"(ギフテッド)は
1ページ目で、"Children with Asperger's Disorder"(アスペルガー)
は7ページに載っています。

このレポートによると、「ギフテッドのサンプル」では知覚推理(PSI)
の中では「絵の概念」の下位試験が一番低い数値だったとか。

実はあーちゃんも「絵の概念」が一番低かったんです!

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(日本版WISC-IV実施・採点マニュアルより転載 © 2010 NCS Pearson, Inc.)

そして更にアスペルガーのグループを見ると、このサンプルは
言語理解の中の「類似」が高く、やはり「絵の概念」が低かった
ようです。

あーちゃんも「類似」の数値が高く、「絵の概念」が低かったです。

こうして見ると、何だか非常に興味深いですね。

もちろん診断を受けた個人が全て似たようなパターンを持って
いるのではありませんが、このようにグループ別に観察すると、
何だか一定の認知のパターンやスキルの凸凹パターンが見えて
くるのかもしれません。

ちなみは私が持っているEssentials of WISC-IV Assessment
という本の中には自閉症(Autistic Disorder)グループの一番
高くでたのは「積み木模様」で次に「行列推理」そして3番目が
「絵の概念」でした。

f0238562_16223379.jpg


又、アスペルガーのグループでは、一番の高数値が「類似」
その次が「知識」そして3番目が「絵の完成」でした。

あーちゃんの認知パターンは、言語優位の典型的アスペルガー
のパターンです。 知覚、動作よりも言語。視覚よりも聴覚と
いった感じです。

何だか色んな認知のパターンがあって、本当に興味深いですな〜
なんて思いました。

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by mathkid | 2011-08-30 16:28 | ギフテッド/2E

数学が大好きな14歳の2E kid(ASD&ギフテッド)あーちゃんの日記。 カリフォルニアからネバダに引っ越し新しい学校へ通い始めました。凸を伸ばし凹を支援の精神で頑張ってます。 目指すはMIT or Caltech!


by あーちゃん ママ
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