自閉症児を持つ夫婦は離婚率が高い?

昨日の個別プログラム計画のミーティングで、あーちゃんのハッピーな
様子を見てホームスクールに関して抱いていた心配の念もほぼ消え
去り、取りあえず満足した様子だったサービスコーディネーターのAさん。

そのAさんがミーティングを終えた際、何気なく聞いてきた。

「ところで、旦那さんとの関係はどう?」

(へっ?)

Aさんとはもう7年ものお付き合いで、診断直後などは家族関係の事など
も親身に相談にのってくれたりして、かなり気心が知れた仲だったので
そんなには違和感が無かったのですが、さすがにいきなり夫婦仲の事を
聞かれると正直ちょっと戸惑ってしまいました。

「ありがとう、でもうちはなんとかやってます!」

と答えると、

「それはよかったわ。 ただちょっとあなた達が大丈夫かどうか確かめ
ときたかったから。 知ってるでしょう、統計?」

この彼女の言う”統計”とは、あの巷(といってもアメリカの話ですが)
でよく耳にする、

”自閉症の子を持つ夫婦の離婚率は80% という有名な引用。

この数字はかなり有名で、私の自閉症ママ友達の間でもよく話題に
なってるのを聞くし、少し前はアメリカのテレビ番組 「Parenthood」
中にも出てきました。
(この番組にはアスペルガーの息子を持つカップルがでています。)

80%というとかなり高い数値のように思え、ついこのデータの信憑性を
追求したくなりますが、Aさんの話では、サービスコーディネーターという
仕事柄、実際こういった夫婦間の破局を目撃するのは日常茶飯事の
出来事だという事なのです。

それも、夫婦の年齢が若ければ若いほどその傾向が見られるらしい。

解る様な気がします。 自分自身もまだ若く、まだ社会経験や人生経験
も浅く、一個人として精神的にも感情的にも発達途上の地点で、障害児
の育児という山のような責任と使命を背におう事になるんですから。

奥さんは母親として、日々の療育や育児一般に携ることになる場合が
多いわけですが、こういった毎日の責任は肉体的にも精神的にも大きな
ストレスとなり、個人に影響を与えるに違いありません。

又、旦那さんの方としても、療育費や医療費、そして子供の将来のついて
の経済面を考えると不安で、かなりのストレスとなるでしょう。

そして、それと同時に子供の診断を受け容れ、自分が抱いていた子供
への期待や将来の夢などを再調整していくなどといった、自分なりの
精神的な「対処の仕方」を見つけだしていかなければなりません。

子供の診断を受け入れ、次の段階へと進む精神状態の進行速度や
その対処方法は個人によっても違ってくるでしょう。

夫婦それぞれがお互い相手の立場に立って、お互い辛抱強く相手の
ニーズを理解する姿勢がないと、団結して目標達成をするのは大変
難しくなってくると思います。

私達の場合はお互いの精神的対処の仕方や物事に対しての見方が
似ていたという事が救いだったのかもしれません。

パパも私も、どちらかと言えば物事に対してあまり感情移入せず、
論理的、そして合理的に捉える傾向があり、あーちゃんの自閉症
診断に対しても、
(あ~、じゃあこれで的が明確になった。 じゃあこの次の段階は?)
というかなり早い精神状態の進行速度でした。
(俗に言う、mourning period(悲し嘆く期間)をスキップしてました!)

そして、夫婦間の亀裂の原因として、療育方法やカミングアウトに関して
の見解の違いなどもよく耳にしたりします。

私もパパも自閉症に対しての見方に共通する所が多く、カミングアウト
の件についても意見の違いで言い争うと言った事もありませんでした。

でも我が家での一番重要だったポイントは、あーちゃんの自閉症療育、
そして教育一般において、全ての主導権を私が握っていた、という事
ではないかな?と思います。

もちろんあーちゃんがどのような療育を受けていて、どのようなタイプ
の治療に携っていたか等、概要は全て報告はしていましたが、
パパは私をあーちゃんの自閉症療育のCEO(Chief Executive Officer)
最高経営責任者的役割に任命してくれたので、私自身が全てを統括
する事ができ、意見の衝突などから生じる口論などもありませんでした。

Too many cooks (in the kitchen) spoil the broth.
(コックが大勢過ぎるとスープを駄目にしてしまう)
って言いますからね~!

パパが私のやる事にあれこれ口出ししなかったのはすごく良かったです。

まぁ、これはあくまでも私達夫婦間に関して言える事ですので、
各カップルそれぞれの対処法と言うのがあるとは思いますが、一つ
確実に言えることは、まず、(肉体的にも精神的にも)自分自身の
基盤がしっかりしてないと、効率よく他の人を助ける、という事は
出来ないという事です。

Put on Your Oxygen Mask First.
(まずはあなたが最初に酸素マスクをつけなさい)

飛行機内で緊急事態の際、まずは自分が酸素マスクをつけて自分
自身を救助しないと他の人の救助は出来ませんよ。

というような意味なのですが、正にその通りだと思います。

(何じゃ、私はことわざ博士か?)

そういった意味でも、もし自分自身に援助が必要なら、夫婦間でよく
コミュニケーションを取り合い、お互い助け合わなくてはなりません。

そして、もし二人の間で解決できなかったり、自分だけではどうしょう
もない場合など、第三者に援助を求めるべきだと思います。

リージョナルセンターや地元のサポートグループでは、自閉症児当人
のみならず、その両親達へのあらゆるタイプの支援が提供されています。

子供を助ける為に自分も助ける、そしてそれが出来やすい社会環境を
築いていくって本当に大切な要因だと思います。

私自身、離婚した知人を見てきて思うのですが、両親の離婚は一般の
子供達はもちろんの事、変化が苦手な自閉症児にとってはいっそう辛く
困難な事なのです。

出来る限り夫婦二人で一緒に子供の側にいてあげて、安心感を与えながら
チャレンジが多いスペシャルニーズの育児を頑張って欲しい物です。

ちなみにこの離婚率80%の神話的数値は、ごく最近ある研究により
その信憑性が大きくくつがえされたようです。


英語の記事ですが、興味のある方はコチラへ
80 percent divorce rate for parents of autistic kids debunked, says study

やっぱ高すぎですよね。

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by mathkid | 2010-11-19 12:03 | ママのRandom Thoughts

数学が大好きな14歳の2E kid(ASD&ギフテッド)あーちゃんの日記。 カリフォルニアからネバダに引っ越し新しい学校へ通い始めました。凸を伸ばし凹を支援の精神で頑張ってます。 目指すはMIT or Caltech!


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